どうもバタピーです(^^)/
私が低燃費住宅を知ってブログを書き始めた4年前に下記の記事をアップしました。
私のブログでもアクセス数が高い記事の一つです。
やはりマイホーム購入というのは大きなお金が動くので、コストへの関心が高いのは当然ですよね。
当時その記事を書いた時は、設計契約をしただけで本契約はまだでしたから、実際かかる金額での比較ではなく、概算の金額と予想で比較しました。
年間の光熱費がでたら、実際の金額で比較しようと思ってたのがズルズルと今まできてしまいました。。。
だいぶ時間は経ってしまいましたので、当時と今では仕様や建築コストは違うので参考までに見て頂けたらと思います。
Contents
総コストの比較条件の変更箇所
まずは、当初の条件が変わったところを整理したいと思います。
床面積(延床面積)
建物価格に直結する延床面積ですが、
契約前→35坪
契約後→37.5坪
と、若干大きくなってしまいました。
なので、家が大きくなると建物価格と光熱費も上がってしまうので、他のハウスメーカーと比較障害がおきてしまうので、後々紹介する建物価格や光熱費も35坪へ換算してやる必要があります。
建物価格
建物価格ですが、4年前に別記事で紹介したように当時は坪単価が81万円(税抜き)でした。
しかし、実際に自分が支払うトータルコストで比較したいので税込みにすると、坪単価87.5万円(税込み)です。
そうすると建物価格は、35坪 x 87.5万円 = 3062万円 となります。
契約前→3000万円
契約後→3062万円
ということで実際は62万円多くコストがかかります。
光熱費
当初は吹き抜け無しの延床面積35坪で光熱費0.9万円/月を想定していました。(ほかのハウスメーカのプランにも吹き抜けがなかったため)
実際には延床面積37.5坪+吹き抜け4坪で、吹き抜け空間も含めると41.5坪の空間をエアコン冷暖房して年間15万円でしたので、月額にすると1.25万円/月になります。
しかし、35坪の空間に換算する必要があります。
41.5坪は35坪の約1.2倍です。
HEMSを見ると、年間の消費電力量(約5700kwh)のうち1/4(1425kwh)がエアコンの消費電力で、これを35坪に換算すると、1425 ÷ 1.2 = 1188kwhになり、237kwh減ります。
これは年間の消費電力量5700kwhのうち、約4%が下がることになります。
6.5坪の差は、13畳分の部屋の照明代も減ることになるので、エアコンと合わせて最低でも5%は光熱費は減るでしょう。
契約前→1.25万円/月
契約後→1.18万円/月
となります。
意外と、空調費って影響少ないですね。。。
外壁の修繕費
私が契約した当初は、低燃費住宅標準の外壁であるアルセコはメンテナンスフリーということをうたっていました。
あるオリンピックの選手村に使用されているアルセコが48年間ノーメンテで維持できていることからそのようにPRしていました。
しかし、その後Youtubeでウェルネストホーム創業者の早田さんが、ある程度経過したら表面のコーティング部分の補修はした方がいいというような話をされていました。
その時の動画が見つからないので、どの程度の期間が経過したら必要になるかは定かではないのですが、屋根のメンテナンスが必要になるであろう30年に1回のタイミングで50万円と仮定して試算してみます。
契約前→0円
契約後→50万円/30年
実際のランニングコストを織り込んだトータルコスト
以上が、契約前と今とで条件が変わった部分になります。
これを織り込んでトータルコストにどのような変化があるかをみてみましょう。
当初シミューレーションした図がコチラ↓
35年住んだとしたら2番目にトータルコストが安いという結果でした。
そして、実際に住んでみてから判明した建物価格・光熱費・修繕費を織り込んだ図がコチラ↓
35年後時点で当初は6社中2位だったのが、4位に低下。。。( ゚Д゚)
1位の「FPの家」とは40万円程度の差でしたが、270万円も差が開きました。
いや、確かに引き渡しから2年以上経過して感じたのは、思ったより光熱費がかかっているなということ。笑
「他の同じハウスメーカで建てた人がこのくらいだから、うちもそのくらいだろう」というのが通用しないのがランニングコストです。
私のこのブログ記事もそうですが、あくまで参考程度に見て頂くことが重要です。
今回比較している他のハウスメーカの前提条件も変わる可能性は大いにありますからね(^^)
パッシブハウスって実は安い
もう一度先ほどの図を見てみましょう。
35年後時点で低燃費住宅より安いのは「FPの家」「棟匠」「パッシブハウス」になります。
昔の記事で書いたか忘れましたが、「FPの家」は第3種換気でメンテナンスコストも安いし、本体価格も比較的安いので確かにコスパは良いです。
しかし、宿泊体験したら吸気口のある部屋はやっぱり若干寒いんですよね。
かつ、湿度もカラカラの30%台で大手を振って快適とは感じませんでした。
地元工務店の「棟匠」というところもトータルコストも安いし、第一種換気なので快適そうでしたが、あまりパッシブデザインが得意そうではなかったので少し不安材料がありました。
そして一番のデメリットに感じていたのが、「湿度管理」がうまくできていないことでした。
いずれのメーカも湿度管理に関してうまくいっているようには見えず、加湿器を使ってくださいという対応で、腑に落ちなかったことも要因の一つです。
そうなると、「パッシブハウス」は快適性はもちろんですが、グラフを見てもコスパも悪くない。
パッシブハウスの認定をとるのはそれは大変緻密に計算してクリアしなければならないほどレベルの高いものです。
そのような住宅が建てられる工務店は湿度管理に関しても対策できている印象があります。
私が工務店選びをしていた時にはあまり情報がなく、見つけられませんでしたが、今では低燃費住宅でなくとも家中の湿度管理ができるノウハウを持った工務店は存在します。
そんな工務店を近くで見つけられたら非常にラッキーだと思います。
そのため、低燃費住宅よりトータルコストが低い時点で、
パッシブハウスって意外と安いな~とヨダレが垂れてきそうです笑
ただ、私としては建築地の地場の工務店に建ててもらいたかったので、ご縁はありませんでした。
まとめ
今回シミュレーションしたように住む前から実際のランニングコストを予測するのは難しいですが、ある程度の指標にはなるので、迷った時の羅針盤にすることができます。
結果的にはトータルコストは候補の中でも勝てませんでしたが、家を選ぶ条件は何もコストだけじゃないですからね。
デザイン、工務店との相性、経営基盤など、人ぞれぞれ重要視することは違いますが、結局全部重要なんです
どこまで自分達が納得できる家を作ってもらえるかどうかは、施主である我々が勉強しないといけない時代なので、今家を建てる人は大変ですがツールは日々揃ってきています。
昔は本や住宅展示場しかなかったのが、ネットが普及してブログ、SNS、Youtubeが主流の時代になりました。
そして、施主が高性能住宅というものを認識し始めた最近になってやっと国が、次世代省エネ基準という「持続可能でない住宅を義務化」という方針を表明しています。
高性能住宅を推進している全国のスーパー工務店のおかげで、施主が変わり、その後追いで国が追い付いてくる。
このよくからない業界が住宅業界ですね。
なんか最後グダグダになりましたが笑
この記事で伝えたいのは、「建築時のコストだけで決めるな」ということでした。
より良い家づくりの何かの参考になれたら幸いです。
それではまた(^^)/
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