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低燃費住宅の湿度ボーナス冬の対策のポイントは24時間換気量に有り

2018年と2020年の12月の温度絶対湿度比較2 快適性
この記事は約7分で読めます。

どうもバタピーです(^^)/

 

我が家は12月に入って24時間暖房を開始しました。

11月下旬から間欠で運転はしていましたが、室温が21℃くらいになってきて、ユニクロのエアリズム1枚ではさすがに寒くなってきたのでw

ヒートテックとか暑すぎて家の中で着てられないんですよね。

たぶん、低燃費スト(低燃費住宅、ウェルネストホーム施主)の方々にはわかっていただけるはず(>_<)

 

今回のテーマである「湿度ボーナス」ですが、夏にも同じようなテーマで記事にしました↓

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今回は冬の室内の温熱環境の変化を入居1年目と3年目で比較したいと思います。

 

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低燃費住宅に住んで3回目の冬の温熱環境

2018年と2020年の12月の温度絶対湿度比較

さっそくですが、上のグラフは入居1年目(2018年)と3年目(今年:2020年)の室温と絶対湿度の比較になります。

今年24時間暖房開始したのが12/3で、12/5に室温が下がっているのは炊事の時に調理家電フル稼働してブレーカが落ちて、エアコンの運転が止まったままになったのに気づかなかったためです笑

それを除けば室温23~24℃の間で安定していますね。

今回注目してほしいのが絶対湿度で、入居1年目の全く同じ期間平均の絶対湿度が12.2g/m3に対して、3年目の今年は10.6g/m3と結構下がってくれてることがわかります。

薄い黄色で示している期間は、「炊事、入浴、室内干し」を実施する夕方~翌朝までの期間で、この時間帯の絶対湿度の上昇が顕著です。

それでも、絶対湿度の瞬間最高が12g/m3に到達して、その後朝にかけてゆっくり11g/m3まで下がる感じですね。

年を追うごとに湿度は下がっていくのは間違いありませんが、実は今年になって1つだけ運用を変えたことがあります。

 

3年目の今年になって変えたこと

それは、「24時間換気」の運用方法です。

我が家で採用している24時間換気はダクトレスの第一種換気で、熱交換効率が暖房時で73~86%になります。

この効率は全熱交換効率での数字で、風量によって効率が変わります。

風量を最大(50m3/H)にすると73%で、最小(15m3/h)にすると86%になります。

この効率を下げるのを嫌って、これまで暖冷房時の風量は最小の15m3/hに設定していました。

しかし、室内が高湿度であるならば換気風量を増やすことで乾燥した外気を多く取り入れればもっと湿度は下がるかもしれないと思い、試しに寝るとき(21:00~7:00)以外は最大風量で運用してみました。(風量の切り替えはスマートリモコンで自動制御)

2018年と2020年の12月の温度絶対湿度比較2

 

赤矢印の期間が風量最大、黄色矢印が風量最小で運転した時の絶対湿度の変化をみてもらえるとわかりますが、風量最小で運転すると絶対湿度が下がらないんですね。

それに加えて炊事、入浴、室内干しが始まってしまったので、絶対湿度が唯一12g/m3を超えてしまっています。

風量最大だと日中は右肩下がりに絶対湿度は下がっていくので、換気風量を増やすことが室内の絶対湿度のピークを下げるポイントになります。

 

窓開け換気じゃダメなのか?

24時間換気の風量を上げるということは外気を取り込めばいいのだから、窓開け換気も同じでは?

と考えるかもしれませんが、確かに窓開け換気をやれば湿度はガクッとさがるでしょう。

しかし、冷たい空気を取り込むので室温も、がくっと下げることになります。

暖かい部屋へ冷たい空気が流れてくるのはかなり不快であることは皆さんご存知でしょう。

秋は室内と室外の温度差が少ないので問題ありませんが、冬にやるのは良い対策とはいえませんね。

しかも私の経験上、「短時間の窓開け換気は、一時的な除湿効果しかない」と考えています。

なぜなら、今年の秋に網戸をDIYで設置しましたが↓

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日中、1~2時間程度の窓開け換気を実施しており、確かに湿度はすぐ下がりますが、窓を閉めた時からジワジワと湿度は上がってきて、夜室内干しをするころには、窓開け換気を実施しようがしまいが室内の湿度は同じくらい高くなりました。

せっかく日中に外気と室内の絶対湿度を確認して、手作業で窓を開けて、湿度が下がってきたなと感じたら窓を閉めて、、、

という面倒な作業を毎日していたのに、就寝前の湿度はいつもと変わらない。。。

そんなことを経験しました。

これは、換気量が減ったことで室外へ排気する湿気よりも室内で発生する湿気の量の方が多いので徐々に湿度は上がって行くのは当然ですが、それに加えて低燃費住宅(ウェルネストホーム)の外壁や天井にびっしり詰まっているセルロースファイバー等の建材がもっている湿気の「バッファ」が効いていることが考えられます。

これがいわゆる「湿度ボーナス」ですね。

室内の空気だけを入れ替えたところで、セルロースファイバー等の建材から湿気が供給され続けるので、「思ったよりも湿度が下がらない」と感じるのはバッファがきちんと機能している証拠です。

新築当初はこれが逆に困ってしまうんですがねw

これらのことから、冬のような窓を開けると寒くて長時間開けられない場合は、一時的な窓開け換気をしたところで湿度ボーナスの方が湿気供給量が上回るため、効果がないと私は考えています。

 

冬に室内の湿度を快適に下げるなら換気量を増やす

そんな時に有効なのが、前述した「24時間換気の風量を増やす」という方法です。

前述のグラフでもわかるように、換気量が少ないとバッファが効いているので湿度は思ったよりも下がりません。

バッファから供給される湿気の量を上回る換気量にすることで、湿度の高いピーク値を下げること可能になります。

もう一つのポイントとしては、「できるだけ長い時間」換気量を増やす必要があります。

前述したように、窓開け換気を一時的にやったところで湿度は夜には元に戻ってしまいます。

もし、窓開け換気をするなら日中ずっと窓を開けておけば効果はでるでしょう。

しかし、室内が寒くなってしまっては本末転倒です。

そこで、せっかく第一種熱交換の24時間換気を採用していますから、風量を増やしても熱交換を通して取り込まれる空気はある程度加温されて、室温をできるだけ下げずに湿気を外に逃がすことが可能です。

第一種熱交換換気を採用しているからできることかもしれません。

そして、できるだけ長い時間、換気量を増やす(=除湿する)ことで、バッファから供給される湿気も排出してしまえばいいのです。

これは、夏の除湿にも言えることで、除湿(冷房)し始めてすぐに湿度が落ち着くわけはなく、エアコン24時間連続運転を1~2週間続けると湿度が落ち着き始めます。

冬の暖房も運転し始めより、ある程度期間が経ってからの方が、床や壁の表面温度が高くなって快適性が増してきます。

高気密高断熱住宅では間欠運転より連続運転といわれるのは、このような理由からも合理的だと言えます。

ただ、我が家でいえば、就寝時に風量最大だとさすがにうるさいし、空気が良く動くので寒く感じてしまいますので、就寝時のみ風量最弱でその他の時間は風量最大にしています。

1年目より湿度を10%も下げることに成功

これらの運用で今年の12月は今のところ、

平均室温23.3℃、平均湿度50.8%を達成しています。

1年目が平均室温23.3℃、平均湿度59.4%だったことを考えると、平均湿度が約10%も下がっています。

早田さんはこれを把握した上なのか、低燃費住宅(ウェルネストホーム)で採用されているヴェントサンは仕様書を見る限り、温度交換効率は高いが湿度交換効率はそこまで高くないので、「冬に温度を下げずに湿度を下げる」という観点では相性がとてもいいです。

今更ですが、さすがです笑

我が家は既に3年目になってデータが取れて、やっとこの湿度ボーナスの対処方法を理解してきましたので、入居間もない方で高湿度で困っている方はぜひ実践してみてください。

もちろん、我が家は3年目なので湿度ボーナスが単純に落ち着いてきてるからとも理解できますが、換気量の大小で違いが出ていることは確かなので、ある程度効果は見込めるかと思います。

各家庭でも効果の大小はあると思いますが、生活スタイルに合った形で最適な運用方法を模索すると快適性がさらに上がることが期待できると思いますよ!

これで、今年の冬は結露ゼロを目指せるか!?乞うご期待!w

それではまた(^^)/



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