どうもバタピーです(^^)/
高気密高断熱の家に住むと温度・湿度に敏感になるのは言わずもがな。
普段生活していてちょっと今日は暑い(寒い)なと思って温湿度計を見るとやっぱりなと思うことも多々あります。
特にカビやダニの繁殖に影響が大きい湿度に関しては特に頻繁にチェックするようになりました。
なので温湿度計の値はすごく重要視しています。
Contents
温湿度計の精度
温湿度計によっては、メーカが「公称精度」という項目でその温湿度計の精度(誤差)を表示しているものもあります。
±0.5℃、±0.5%のような値で表示されています。
高精度なものであればこの公称精度を公表しないというのは考えにくいので、高精度の温湿度計が欲しい場合はこの「公称精度」が表示されているものをまず候補にするといいでしょう。
湿度の精度は誤差が大きい
そこで、注意が必要なのは「湿度」の精度です。
温度の精度は比較的どの温度計も誤差は少なく±1℃くらいです。
これくらいなら誤差としては許容できるかなと思います。
しかし、一般的な温湿度計の湿度の精度は±5%のものが多いです。
カビ、ダニの生えやすい湿度60~65%以上になることを極力減らしたいので、湿度60%以下に抑えたいというのが1つの指標になりますが。
もし湿度計の示す値が湿度60%でギリギリOKだなと思っていても、精度が±5%なので本当は湿度55%になっているかもしれないし、65%になっているかもしれません。
湿度の誤差が10%もあると正直使えたものではありません。
湿度コントロールが本当にできているかわかりませんので、やはり湿度が高精度に測定できる温湿度計を使うことが重要になります。
我が家の温湿度計の比較
そこで、温湿度計によってどれだけ差が出るか、現在我が家で使っている温湿度計(ロガー含む)を1か所に集めてみてみました。
一応、温度湿度の読み取りが安定するまで30分以上待ってから撮った写真です。
・シチズン
屋内と屋内の温湿度を1画面で見れるのが便利だと思い初めて購入した温湿度計、公称精度の記載無し
・SwitchBot
高精度、ロガー機能付き、マグネット付き、IFTTT対応と非常に汎用性が高いのが魅力的で購入、湿度の公称精度±2%
・Inkbird IBS-TH1 mini
初めて買った温湿度データロガー、湿度の公称精度±3%
・Inkbird ITH-10
安くて高精度な温湿度計を探していてAMAZONでたまたま見つけて購入、湿度の公称精度±5%
今使っているのは上記4種類で、同じものを複数部屋に使っているので全部で8個くらい持ってますw
かの有名な、「みはりん坊w」ももちろん持ってましたが、高い所から落としてしまい、湿度の精度が狂ってしまったので泣く泣く処分しました。。。( 一一)
後述しますが、温湿度計は衝撃に弱く、一度狂ってしまうと元に戻すことは難しいので注意!
上の写真でぱっと見ただけでわかる通り、公称精度の記載がなかったCITIZENの湿度の誤差が、とてつもなく悪いです。
他の3つの湿度の値はおおむね60%あたりの同じ値を示しているのに対して、CITIZENは室内用は49%、屋外用にいたっては23%ととんでもなく低い数字を示しています。
このCITIZENの温湿度計は新居へ引っ越してくる前に購入したもので3年ほど使用しているもので、室内用はずっと棚に置いた状態で、屋外用は外に吊るしておいて使用しており、一度も落としたり衝撃を与えてはいません。
他の3つはINKBIRDの2つが2年ほど、SwitchBotが半年ほどの使用期間でこちらも衝撃を与えた記憶はありません。
やはり、公称精度を公表している製品は湿度の精度はある程度信用して良さそうです。
Inkbird ITH-10が±5%と精度の幅が少しありますが、実際に普段使用している印象だと、±2%と精度の良いSwitchBotや今は亡きみはりん坊Wとほとんど変わらない値を示しているので、Inkbird ITH-10は公称精度よりも精度が良い印象を持っています。
湿度の校正
もっとしっかり湿度を計測したい場合は、湿度の校正というものを実施するとよりその湿度計の個体差を把握することが可能になります。
飽和塩法(JIS B 7920:2000)という方法で、箱の中が決まった湿度になるため、その箱の中の湿度計の値と比較することでその湿度計の精度を測ることが可能です。
もし、使用している湿度計のバラツキが大きくてどれを信用していいかわからない場合はこの方法を使うといいでしょう。
厳密にこの方法じゃなくても、ネットで検索するともっと簡単に再現している方もいるようなので参考にしてみると良いと思います。
精度の良い湿度センサSHT-21
WEB検索していて気になった記事があったので紹介します。
農業をやっている都合上、湿度管理が必要でどうやって高精度に湿度を測るかを自分で調べてメーカとのやりとりを通して得た情報を公表してくれています。
このブログの中に登場する湿度センサSHT-21というのが非常に高精度で絶賛されておりました。
SHT-21はセンシリオンというスイスの会社が作ったもので、湿度の精度は±2%と高精度なセンサーで、ブログ内の簡易的な飽和塩法の実験でも、メーカ測定とほぼ変わらない値を示していたとのことで、かなり信頼性の高いセンサーになります。
メーカーに問い合わせしてわかった湿度計の精度が悪くなる要因
我が家のCITIZENの湿度計の誤差が大きいのが気になったので、精度が高いと好評の、ある温湿度計のメーカに問い合わせをしました。
その解答からわかったことが、下記の3つです。
・温湿度計に衝撃が加わると精度が狂ってしまうので公称精度は保証できない
・センサーは劣化するため、数年建つと精度が悪くなる
・センサーの劣化により精度が狂った場合、元には戻らない(修正も修理もできない)
衝撃で精度が悪くなるのは理解できますが、元々湿度は誤差が大きい(測定が難しい)という性質があるので、衝撃でさらに精度が悪くなったらもう使い物にならないかもしれませんので、取り扱いには注意しましょう。
一番、衝撃だったのが「センサーは劣化する」ということです。
数年という含みを持った回答だったので、何年でどれだけ劣化するかはわかりませんが、精度が気になってきたら例の飽和塩法による校正を実施して確認するのがいいかもしれません。
特に結露に弱いらしいので、結露させるような使い方をすると寿命は一気に縮まるそうです。
外で使う場合や、エアコンの冷房時の吹き出し温度の管理に使う時は覚悟して使いましょう。
我が家のCITIZENの温湿度計の屋外用は、常に外気の過酷な環境にいたために劣化が早まったと思われます。
センサーの劣化で一度、精度が狂ってしまうと二度と元には戻らないので買い替えが必要になります。
以上のことから、普段使っている温湿度計の値をそのまま信用できない可能性があること、温湿度計は消耗品であるという認識を持った方がいいかと思います。(特に屋外で使用している場合)
我が家も含め、ブログで公表されている温度・湿度データもばらつきがある可能性があるので、鵜呑みにしないよう参考程度に見るようにしましょう。
もし、私が前述のCITIZENの温湿度計しか持っていなくて、上の写真のように梅雨時期なのに室内湿度は49%で超快適!!
なんてブログを書いていたら誤解を与えてしまってまずいですからね。。。
信頼性の高いセンサーを使用している、おススメの温湿度計はまた別記事でまとめて記事にしたいと思いますw
2020/11/30追記
温湿度計を分解調査して高精度なセンサを使用しているおススメの温湿度計を見つけましたので下記記事も是非ご覧ください↓
それではまた(^^)/
コメント
私の場合は妻がアパートでの夏の暑さに辟易していることから、湿度にこだわってみた結果、バタピーさん同様に湿度の測定精度にハマってしまいました。
今年の春に家中の温湿度計を飽和塩法で校正してみたので、半年ごとにチェックしてみようと考えてます。
室内外のデータが表示されるシチズンの温湿度計、新居に移ったら買おうと考えてました!
湿度センサは湿度を受感する部分が高分子材料で、水分によって変化する特性(すみません、雑でw)を利用しているので、どうしても高湿度環境に長く暴露していると劣化が早いようです。
あくまで温度計として考えた方が良さそうですね。
私も今年の春に飽和塩法で家中の温湿度計を校正してみましたので、半年に一度やってみて精度を確認しながら使っていこうと思います。
ところで、なぜダニやカビは“相対”湿度に左右されるんでしょうね。人間と同じなんですかね。
どなたかのブログでインフルエンザウイルスは絶対湿度10g(/m3かkgか忘れました)を超えると水分で壊れると見た記憶がありますので、ウイルスは絶対湿度がポイントだと思っています。
necoさん
湿度計の校正、私もやりつもりではいるんですが未だできておりません。
校正箱の中に湿度計をどうやって配置するか考えているうちに、違うことを始めて校正のことを忘れます。。。
カビダニが相対湿度に反応するのは不思議ですよね。私が参考にした文献は国の本の保存方法についてなので、適正なのかは定かではないですが。。。
人間の体感は間違いなく絶対湿度だと思うので、基本的には絶対湿度をみていればいいと思うんですけどね。
絶対湿度を表示してくれる湿度計が増えてほしいものです。