どうもバタピーです(^^)/
前回記事の続きです。
エアコン2台+除湿機で目標とする絶対湿度12g/㎥以下にすることはできました。
しかし、消費電力がなかなかすごいことになっているので、除湿パフォーマンスが高いのはどれなのかを確認しようと思います。
Contents
除湿機の除湿量
まず、除湿機は実験中に除湿した水をバケツに流して計測しました。
1日目は脱衣場に除湿機をおいて浴室にホースを通していました。
その時の24時間の除湿量がこちら↓
2.7L(容器の重量は抜いてます)でした。
24時間稼働させて2.7Lはいくらなんでも少なすぎだろ!
と思ったので、2日目は湿気が一番高くなりそうな室内干しスペースに置いてみました↓
すると今度は5.5Lと倍になりました。
やはり湿気のあるエリアに置くほうが除湿効率は上がるようです。
しかし、この除湿機は新居に引っ越す前の賃貸アパート時代から使ってましたが、24時間運転したら4Lのタンクを2~3回交換していたイメージだったのでもっと除湿できるはずだと思ってたのでこの結果は意外でした。
この結果から考えると、除湿機はある区切られた狭い個室で湿度が高い場合に一番効率よく除湿できるのではないかと思います。
我が家のようにオープンな間取りにポンっとおいても、家全体を除湿するには役不足で効果は限定的だということです。
その後も1度だけ除湿機の4Lタンクが満タンになったくらいなので、実験期間の除湿機の除湿量は、2.7+5.5+4=10.2L でした。
エアコンの除湿量
エアコンも同じように計量できればよかったのですが、ドレンの出口の高さや手間を考えると難しかったので計算で確認してみます。
家に入ってくる湿気の量
前提条件↓
- 換気量:45㎥/h(家全体の換気量、スティーベルの仕様書より)
- 我が家の気積:330㎥
- 潜熱交換効率:65%(仕様書から推測)
- C値:0.1(気密測定結果より)
- 期間中の外気の平均風速:2m/s(気象庁のデータより)
- 期間中の外気の平均絶対湿度:14g/㎥(気象庁のデータより)
①24時間換気で入ってくる1日の湿気の量
45㎥ x 0.014L x (100-65)/100 x 24H =5.3L/日
となります。
②漏気による湿気の流入量
家の隙間は0ではないので漏気による湿気の流入量も計算します。
漏気回数は下記のグラフから推定できます。
↑引用して編集しています:http://www.jvia.jp/column/igi_7.htm
C値0.1で、外気の平均風速2m/sとしたときの漏気回数はグラフからズバリはわかりませんが0.01くらいと読みました。
330㎥ x 0.01 = 3.3㎥/h の空気が入ってくるので、
3.3㎥/h x 14g/㎥ x 24H= 1.1L/日 となります。
(※風圧、漏気回数をいくつにするかで大きく変わりますので参考までに)
③レンジフードによる湿気の流入量
我が家のレンジフードは同時吸排型ですが、排気量が420㎥/hに対し吸気量が約半分の200㎥/hなので、その差の220㎥/hが家の隙間から入ってくることになります。
すると、流入してくる湿気の量は
220㎥/h x 14g/㎥ = 3.1L/h ですが、
我が家で一日に使うレンジフードの時間は多くても30分ほどなので、
3.1L/h x 0.5h = 1.6L/日 となります。
④トイレ換気扇による湿気の流入量
我が家のトイレの換気扇の風量は50㎥/hですが、人感センサーで5分運転するようにしています。
1日に何回トイレを使うかは人によりますが、感覚的に私は5、6回なのでそれを基準にします。
実験期間は平日なので妻と娘は日中仕事と保育園で不在のため、私が1日あたり6回、妻は4回、娘も4回とすると、合計14回。
14回 x 0.08h(5分) = 1.2h となり、
50㎥/h x 1.2h x 14g/㎥ = 0.8L/日 となります。
⑤生活俳湿
一般的な4人家族が普通に生活して発生する湿気は10L/日らしいのですが、我が家は夫婦と子供1人と少ないですが、毎日室内干しを大量にしているので10L/日とします。
合計
- 換気:5.3L/日
- 漏気:1.1L/日
- レンジフード:1.6L/日
- トイレ換気扇:0.8L/日
- 生活:10L/日
これらを合計すると、18.8L/日となります。
今回の実験は60時間経過していたので、60h / 24h = 2.5日間 除湿していました。
18.8L x 2.5日 = 47L
これだけ除湿してやっと、計測開始時の室内の絶対湿度15.8g/㎥を維持できます。
ここからさらに計測期間中の最低絶対湿度11.5g/㎥にするには、その差である4.3g/㎥を除湿しなければいけないので、我が家の気積330㎥で考えると、
330㎥ x 4.3g/㎥ = 1419g(1.4L) となります。
すると、トータルの除湿量は
47L + 1.4L =48.4L となりました。
これが2.5日の間に除湿した湿気の量ということになります。
このうち、10.2Lが除湿機によって除湿されたので、
残りの38.2Lがエアコン2台による除湿量になります。
圧倒的にエアコンの方が除湿量が多いです。
エアコン2台の1時間の除湿量は、
38.2L / 60h = 0.64L/h になります。
除湿量が減ってる?
以前、真夏に実験したエアコンの除湿量では日立のエアコン1台で1日で20L以上除湿したのに対して、パナソニックのエアコンがあまり除湿できていませんでした。
1時間に直すと、
20L / 24h = 0.83L/h
以前は、エアコン1台で0.83L/h だったのに対して、
今回は、エアコン2台で0.64L/h
非常に少なくなっているが、計算間違ったかな。。。笑(間違ってたらご指摘おねがいします)
以前測定した時と外気温や運転モードなど条件が違うので一概に比較はできないですが、今回の方が設定温度を低くしているのでサーモオフも起きづらいはずなので除湿量が多くなると見込んでいました。。。
まさかこんなに減るとは。
次回、ドレンからでる水の量を実測してみたいと思います。
まとめ
とりあえず今回のテーマである、どれだけ除湿できるかという点については2.5日間で絶対湿度を4g/㎥ほど下げることができました。
まだ計算上での結果なので実際の除湿量はまた次回記事にすることにしますが、今回言えることは「除湿機では家中を除湿するには物足りない」ということです。
家で発生する湿気や流入してくる湿気は20L以上なので、これを除湿機のみで賄うにはかなり大きくて強力な除湿機でないと間に合いません。
しかも、エアコンも同じですが置く場所によって除湿量が変わるので、良く除湿してくれたとしても排水の問題が生まれます。
電気代もエアコンと大差ないことを考えると、メインに使うのはやはりエアコンが一番です。
ただ、ある隔離された個室だけの除湿であれば十分です。
もしランドリールームのようなところがあって、集中的に洗濯物を乾かしたいものがあるときには有効です。
梅雨時期にエアコンの除湿で寒くなるときは、コンプレッサー式の除湿機を併用すれば暖房代わりにもなるので、再熱除湿風に運用できるかもしれません。
電気代と相談して使い分けるようにしましょう。
それではまた(^^)/
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