どうもバタピーです(^^)/
先日、主に建物外周のシロアリ対策をとりあげましたが、今度は玄関です。
↓前回記事
なぜ玄関を取り上げるかといいますと、現代の住宅で一番シロアリ被害がおきやすい場所なんだそうです。
昔の在来工法の住宅はお風呂が地面とくっついていたことや、タイルの割れにより水分が漏れることにより湿気がたまりシロアリを呼び込みやすい構造だったため、お風呂も被害の多い場所でした。
しかし今ではユニットバスが主流で水漏れもおきにくく、ユニットバスと床下に空間があるためシロアリがユニットバスに到達しにくい構造になっています。
(引用元:http://www.reform-bath.jp/q-a.html)
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玄関のシロアリ進入経路
(引用元:http://www.ig-corp.jp/blog/iigoen/2015/12/post-2305.phpの画像を編集しています)
玄関の構造は様々なので一概には言えませんが、私の新居の玄関は上記のような構造です。
ベタ基礎のスラブが玄関ポーチまでありまして、玄関ポーチの階段とスラブの間はコンクリートの増し打ちにより高さが調整されます。
この「コンクリート増し打ち」によりポーチ階段下と玄関タイル下は完全に塞がれるかと思いきや、上記の画像の①と②のように、
①基礎の立ち上がりと玄関ポーチとの継ぎ目
②基礎の立ち上がりとベタ基礎のスラブとの継ぎ目
から進入ができてしまうようです。。。
これは前回の記事でもとりあげたように、コンクリートを分けて打設すると必ずコンクリート同士の間に継ぎ目が生じ、そのスキマから進入できるためです。(前回記事↓)
いずれも、人の目につかないところからの侵入のため、異変に気づいたときには
「時、既に遅し・・・」
となってしまうため要注意です。
玄関のシロアリ対策
これを踏まえたうえでじゃあどのように対策をとるかですが。
世間にはシロアリ対策としていろんなものがありますが、薬剤を使ってシロアリを寄せ付けないようにするのは確かに効果はあると思います。しかし、5年ごとに薬剤を塗布したりしなければいけなかったりとちょいと面倒な点もあります。
めんどくさがりな私にとっては、そのようなメンテナンスを何十年もやれません。
業者に頼むにしてもお金がかかります。
一番は「蟻道が点検しやすい構造」「シロアリの進入しにくい構造」にすることがコストパフォーマンスがいいのかなと考えています。
(引用元:http://www.ig-corp.jp/blog/iigoen/2015/12/post-2305.phpの画像を編集しています)
対策1.ポーチと基礎コンクリートを離す
(引用元:http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-b6dc.html)
上の写真は高基礎でわかりやすいので紹介させてもらうと、玄関ポーチの下は空洞でもしシロアリが登ってきても「目視で蟻道の点検がしやすい」ためこの方法はすごくいいなと思います。
しかし、私の新居の玄関は建物の中に食い込んでいいるためこの方法は難しいため採用しませんでしたが。。。
対策2.ポーチに蟻道点検スリットをいれる
(引用元:http://harimahouse.com/special/concept01)
こちらはポーチと基礎立ち上がりのコンクリートの継ぎ目からシロアリに進入された際に、スリットを入れておくことで「蟻道が点検しやすい」構造になっています。
通常スリットを設けない場合は土台が見えませんからシロアリに食べられてるかどうかなんてわかりませんので、この対策も効果はありそうです。
しかしデメリットとしては「掃除が大変」ということです。
このスリットを採用したいとN社長に提案したら、以前デザイン的にポーチにスリットを入れたというお客さんがいたらしいいのですが、掃除が大変で結局後からタイルを貼ったとか。
ということで掃除が苦手な私はこれも採用できず。。。
対策3.基礎1回打ちにする
これは前回の記事と内容がかぶるため詳細は省きます↓
対策4.防蟻シーリング剤で継ぎ目を埋める
(引用元:http://tnp-togane.com/2017/09/02/%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%92%E9%98%B2%E3%81%90/)
こちらの写真は玄関ではありませんが、低燃費住宅では「コシコート」と呼ばれる防蟻シーリング剤を「配管とスラブの隙間」「基礎立ち上がり部のセパレータ部」に塗布してシロアリの進入を防いでいます。
ちなみにセパレータというのは下の写真のような部材(全セパ)で、四角い赤枠のように基礎コンクリートの中にどうしても残ってしまうものです。
よってこのセパレータ周辺にも隙間ができるためコシコートで隙間を埋めています。
ちなみにうちの場合は、「半セパ」と呼ばれる、基礎立ち上がりの途中までしか長さがなく貫通しないものを使用しているようで、セパレータによるスキマの心配は無いようです!
しかしこれでもセパレータとセパレータの間は処理されていないので、不安な私は「玄関土間下の全周」にコシコートを塗布できないかお願いしました!
すると気を聞かせてくれた大工さんが「基礎全周」に塗布してくれていました(^^)/
これは嬉しい誤算です!
打ち継ぎ部分は床下点検でチェックするしかないかと思ってましたがこれでより安心かな!?
もちろん自分で床下潜りこんで定期的に点検もするつもりですけどね(^^)
玄関ポーチではこのシーリング材と併用して「コシペレット」と呼ばれる黄色い粒状の防蟻材も使用するようです。
下記の写真はうちの写真ではありませんが玄関ポーチの施工中の写真です。
コシコートはスキマを埋めるのに対して、コシペレットはコンクリートと土の境目に使用しているようです。(この写真に関しては土全面にまいた方がいいと思いますけど・・・)
(引用元:http://legoblock70.web.fc2.com/120112-1.htm)
玄関の防蟻対策は難しい
玄関の土間やポーチ部分の構造が全くわからなかったので、どんな構造になっているか不安でしたが、念入りに防蟻対策えおしてくれているようなのでひとまず安心しました。
特にうちの場合は、ポーチの下がすぐ土ではなくコンクリートにしているのでよりリスクは低いと思われます。
玄関は各家によって構造が違うので今回の方法が全て当てはまるとは思えません。
しかし、標準仕様だから大丈夫だろうと思っていると思わぬしっぺ返しをくらうこともあるようなので、少し調べてみたら不安になってきたので備忘録も兼ねて記事にしてみました。
この辺の施工に立ち会えればよかったなーと後悔です笑
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